まるまるだいの”メモ日記”

精神障がい、介護、趣味(素人ガンプラ成長日記、DIY、クッキング)

【暴露】介護現場の裏側!虐待や介護でのミスは隠蔽される!

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みなさんこんにちわ!
まるまるだいです!

先日、こんな事件がありました。


岐阜県高山市の介護老人保健施設「それいゆ」で2017年7月末~8月中旬、入所していた高齢者5人が相次いで死傷した事件で、岐阜県警は3日、5人のうち女性1人にけがをさせたとして元職員の小鳥(おどり)剛容疑者(33)=名古屋市南区戸部下1丁目=を傷害容疑で逮捕し、発表した。県警は小鳥容疑者の認否を明らかにしていない。(朝日新聞より)

実際は虐待はあるのか?

はっきり言います。

虐待はあります。

まったくないと言う施設はまずないとは思います。
多かれ少なかれ絶対に虐待は存在する。

私が働いている現場でもそうです。

ここで、虐待について少し説明していきます。

虐待の種類

高齢者虐待は分けると5つに分類されます。

それを説明していきます。

もしかすると、あなたも父親、母親、おじいちゃん、おばあちゃんにしているかもしれませんよ?

①身体的虐待

殴る蹴る、などの暴力によって高齢者のからだに外傷がおわせたりは外傷が生じるおそれがある暴力を加えることです。
また、ベッドに縛りつけたり、からだを拘束したり、薬を過剰に服用させたり、食事を無理に食べさせたりなども身体的虐待にあたります。

②精神的虐待

高齢者に対し暴言を吐いたり、侮辱したり、無視したりなどして、高齢者にストレスを与え心理的に傷つけることです。厳しく命令することや、脅迫することなども心理的虐待にあたります。

③性的虐待

高齢者に対し無理やりわいせつな行為を行うこと、もしくは高齢者に無理やりわいせつな行為をさせることです。

④経済的虐待

高齢者の世話をする人間が、高齢者の財産などを勝手に扱うことです。金品を奪ったり、所有物を不当に処分して利益を得たり、資産配分を強要したりなどです。また、高齢者の交友関係を制限することも経済的虐待にあたります。

⑤介護・世話の放棄・放任(ネグレクト)

からだが不自由な高齢者に十分な食事を与えない、必要な薬を与えない、長時間放置し世話を怠る、もしくはまったく世話を行わない(放棄放任・ネグレクト)ことです。養護者以外の同居人による虐待行為を見て見ぬふりをすること、身のまわりを不衛生なまま放置すること、必需品を取り上げることもこれにあたります。
ただし、この虐待については故意に行われる場合と、介護者が気づかないうちに発生している場合があります。そのほか、貧困など経済的な理由で十分な世話ができないという場合もあります。

実際の現場での虐待とは

一番多いのは精神的虐待。

これは間違いなく、ダントツに多いです。

正直、私自身もしていないとは言えません。

しかし、なるべくそのようにならないようにと心がけてはいます。

実際の介護現場でのやりとり

高齢者『ご飯をまだ食べていない。』

介護者『先ほど、食されましたよ。』

高齢者『いや!食べてないからご飯出して!!!』

介護者『食べられました…』

高齢者『食べてないんや!殺す気か!!!』

介護者『さっき食べたでしょ!!あなたが忘れているだけ!!』

と強く言ってしまいます。

まぁ…これは介護者は
『今準備してるので待ってくださいね!』
と一芝居をするのが本来の対応の仕方です。
相手が言ったことを否定しない!
これが介護では正しい接し方となっています。

要するに、嘘ついて相手の気持ちも考えながら、だましだまし行けってことですね
(めっちゃ悪いように言ってるかもw)

多分、どこの施設でも同じようなやりとりが日常茶飯事で起こっています。

これは虐待にあたるわけです。

虐待は年々増加傾向

2018年の調査(厚生労働省)によると、施設の介護者の虐待は年々に増加傾向であると発表がありました。


虐待増加の原因

虐待がなぜ増加するのか…

難しいことではありません。

・ストレス
・介護者の人員不足
・技術不足

この3点があげられます。

ストレス

介護者は仕事とはいえ、かなりのストレスを抱えています。

・給与面の不満
・身体の負担が多い
・利用者からの暴力や暴言

これら3つのことがあります。

給与面に関しては以前、ブログで暴露させてもらいましたのでご覧ください。
www.marumarudai.com

身体の負担は、入浴、トイレ介助、オムツ交換、体力を本当に使う仕事です。
高齢者が多い場所だと、一日何人の入浴があると思いますか?
最低でも10~ってことでしょうか?上を見れば30人40人とかもあるかもしれません。
人員の不足からそれを一人でこなさなければいけません。それが毎日です。
体力がいくらあっても持たないのがここにあります。

利用者からの暴力に関しては、噛みつかれたり、なぐなれたり、暴言をはかれたりなどがあります。
介護者が女性の場合はセクハラなんか日常茶飯事でしょう。
それでも、責められるのは介護者。
『あなたの高齢者に対する接し方が悪いから』だと言われます。

ストレスたまると思いませんか?

心の中で『この野郎!!』って思っている介護士はいっぱいいます。
いや…思ってない人なんていないと思います。

今回の事件と同様のことが施設に起こった場合

もし、このような事件が施設におこった場合。
施設はどのような対応をするか?

施設としても正直なところ、このような事件は避けたいところ…スタッフのミスで事故が起こった時は、隠蔽するところだって多いはずです。

一人の命を事故で奪うことで、施設自体の運営が危うくなるからです。

県や市からの指導により、報酬が減額される又は、営業停止になる可能性が高いからです。

この体制をしっかりと構築しない限り、隠蔽は確実に続くと思われます。

虐待と思われる行為があった高齢者の家族はどうするのか?

みなさんならどうされますか?

『そんな施設一刻も早く出たい!』

って思ってる方が多いと思います。

しかし、そんな簡単には行きません。
その後、自宅での介護をする場合はスムーズに行くでしょう。

もし、自宅で介護を出来る状況にない家庭の場合。仕方なくその施設にいてもらうしかないのです。
(自宅での訪問介護を希望する場合はすぐに出れるでしょう。)

他の施設だって何十人、何百人待ちの状況が大半です。

出たくても出れないのが現状です。

決して許される物ではない虐待。しかし…

虐待は決して許されるものではありません。

どんな理由があろうとも、虐待は許されません。
それは、介護士としてではなく、人として許されないことであると思っています。

しかし、先ほど述べた用に介護士は殴られようが噛みつかれようが、糞尿を投げつけられようが頑張って笑おうとしている。

私たちがそんなことをしたら、間違いなく虐待と言われますが。利用者からされるのは黙って我慢するしかないのです。

その事実を、理解しなければこの事件の本質は見えてこないでしょう。

ただただ…
『虐待したやつ最低!!!』

って思うのではなく、このような現場の現状を国も国民もしっかりと理解するべきだと思います。

そうすることによりこの事件の本質や見方が変わってきます。

私は虐待してもおかしくないとまでは思いません。
許されるわけじゃないとも思います。

このように言うと『嫌なら辞めたらいい』って言われそうですが…

スタッフも簡単には辞められないのです。人員不足から容易に辞めることはできません。

下手すると
『シフトが回らない。利用者の方がどうなってもいいのか?』
みたいな言い方をするとこだってあると思います。

辞めたくても辞めれないのです。

もし、辞めたところで次の就職がうまく行くとも限りませんしね。

しかし、誰かがしなければ行けない仕事です。

最終的にはAIが介護をする。

なかなか人対人だと虐待を無くすことは難しいかもしれません。

介護士も人間です。いくらプロでも腹が立つことだってあります。
そこから虐待がはじまってもおかしくないのです。

そうなってくると、ミスも少なく、虐待をしないAIロボットの導入が考えられるでしょう。

AIがどこまで出来るのかはわかりません。

もし、人型に近いAIロボットができるとすれば、介護の仕事は間違いなくAIになるでしょう。

それがいいのか悪いのかは私にはまだわかりません。

まとめ

いかがでしたか?

施設の裏側。

虐待は絶対にあると言いました。

もちろんですが、虐待をしたいわけではないのです。

もっとスタッフを導入して、もっと気持ち余裕を持てれば介護士もある程度のことは笑って過ごせるのかもしれません。

そう考えると、人員不足と言うのは大変な問題だと思います。

この言葉を知っていますか?
『顧客満足度を上げるには、まず従業員満足度を上げる』

これがサービスを向上させるために必要なことです。

今、従業員満足度はまったくといっていいほどありません。
従業員の気持ちだけで仕事をしている状況です。

国や地方はなんとかしなくてはなりません。

このブログで虐待などの言葉が出てきますが、虐待を認めると言う意味ではございませんし、今回の事件のことを擁護するわけでもありません。
ただ、現状を少しでも理解していただけたらと思います。

少し、愚痴っぽくなりましたが…これが高齢者施設の裏側です。